産後の腰痛・坐骨神経痛で悩む40代女性が来院されました
先日、産後の産後の腰痛・坐骨神経痛で悩む40代女性が来院されました。
お客様情報やお悩みについて
お悩み
産後の腰痛・坐骨神経痛など
患者様情報
女性 40代
症状
8年ほど前に、三人目の子供を出産後、酷い腰痛と両脚に筋肉痛のような痛みが出現し、階段を上ったり、自転車に乗った後に痛みが強くなるとのこと。
腰痛は、寝ていても座っていても常に痛く、特に台所などで立っていると痛みが強くなり、しゃがみこんで休みながら家事をしているとのこと。
病院でレントゲン撮影、MRI、血液検査をするが腰、脚の血流には異常がなく坐骨神経痛と診断されたので、鎮痛剤は授乳中飲まず、湿布やマッサージ、整体、針きゅう、カイロプクティックなど良いと言われる所で施術を受け、授乳が終わった1年後位から鎮痛剤を飲んでみたが2時間くらいは少し和らぐが、またすぐに戻ってしまう状況が続いていたとのこと。
治療内容
二人目の出産までは、軽い腰痛はあったが、しばらくすると自然に良くなっていて、生理痛による腰痛もほとんどなかったとのこと。
当院に来院したのは、三人目の出産後8年立っていて、骨盤を見ると恥骨結合が正常の半分しか閉じておらず左右も右約6センチ、左4センチ離れたままでした。
産後とこちゃんベルトはしなかったとのこと。骨盤の仙腸関節はほぼ正常な位置にあるが卵巣ホルモンによる恥骨結合部を出産前に戻す働きがうまくいかないため、下肢のむくみと共に腰痛、坐骨神経痛が悪化していた。
施術は、光線治療を足裏、ふくらはぎ、腰、お腹、膝前後に照射、その後、足裏、ふくらはぎを中心にリンパドレナージュを行い、女性ホルモン調整と血流を促進させ全身の緊張を緩和後、恥骨結合部と腸骨を正常に戻す整体と骨盤を重点的にほぐした。
経過
初回の施術で、腰痛はほとんどなく、週1回の施術で、5回目で完治した。
2回目の施術の時、整体の前に恥骨結合を診ると約3センチに閉じていて左右差も無くなっていて、夜も本当に久しぶりによく眠れたとのこと。
坐骨神経痛の痛みも右脚は8回目でほぼなくなり、長時間自転車に乗ると痛みが強くなるが、10回目の治療で完治した。痛みの強かった左脚も10回目の治療でほぼなくなり、13回目でほとんど完治した。
その後、腰、坐骨神経などの症状はほとんどないが、またあのつらい思いを二度としたくないのと、3人の子供の育児の疲労回復とメンテナンスそして頑張っている自分へのご褒美と癒されたいので、月1~2回継続している。
考察・まとめ
この患者様の凄いところは、どの治療院も最低でも週に1回、半年以上は通院していたとのこと。来院する前の約半年間はどこに行っても、何をしても良くならないので鎮痛剤と湿布だけで様子を診ていたとのこと。丁度そんな時に当院のチラシをみて光線治療って初めて知って、少しでも楽になればと思い来院されたそうです。
確かに初診の問診時はさすがに疲れた様子でしたが、「良いことは何でもやりますので、宜しくお願いします。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
また痛みが和らぎ始めた4回目の施術の時に、他の治療院では、坐骨神経痛で脚が痛いと言ったため、腰、脚に電気をかけたり、針きゅうをして、骨盤を中心にしっかりほぐして調整してくれた治療院はなかったそうです。
骨盤は腸骨、坐骨、恥骨の三つから出来ていて、出産で恥骨結合が大きく(約20㎝)開くが2か月位から徐々に閉じ始め、6か月位で正常に戻るようになっているのだが、三人目の出産後、骨盤を閉めなかったため、恥骨結合だけではなく、腸骨まで前方に変位したため腰痛だけではなく、両側の梨状筋という本来は坐骨神経を保護している筋肉が圧迫して強い坐骨神経痛を発症していた。(これを梨状筋症候群と言います)
女性の骨盤は男性に比べ横に広く、位置が高いのでリンパドレナージュによる老廃物の除去を行う時に脚の内側をしっかりほぐして血流を良くすることで梨状筋の緊張を緩めて坐骨神経の圧迫を改善する必要がありました。
育児は体だけではなく、精神的にもきつい最大の労働と言えるでしょう。
当院では、痛みの改善だけではなく頑張っているお母さんにリラックスして癒される施術と空間と時間を与えることでお子さんにお母さんの笑顔を与え続けるように施術をしていくことで自宅でのケアは必要最小限で済むように指導しています。
出来るだけ簡単で毎日しなくても、「あれ?」と思ったときにこうすれば大丈夫となるケアとアドバイスを今後もさせて頂いていきます。