あなたの腰痛の原因は「変形性股関節症」かも?

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つい最近、前都知事の外添さんが、腰痛に悩んでいて歩くのも辛かった時、ある整形外科の先生に「原因は股関節」と言われ調べた結果、変形性股関節症で人工関節手術をしました。

現在は、手術の結果、腰痛は無くなりましたが股関節が脱臼する可能性があるので、湯船にイスを入れて入るそうです。

 

変形性股関節症の原因

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女性の関節の変形の中で、一番治りにくく、発症平均年齢が60歳代で、膝の関節が平均70歳代と比べるとかなり若い年齢で手術をされている人が多い疾患です。
 
この理由は、膝の関節は、0脚にする、膝を曲げて歩くことで歩く際の痛みを調整しやすいが、股関節は、歩く時の身体の重みを調整できないので、痛みが徐々に強くなり、杖を突かないと痛みで歩けなくなってくるからなのです。
 
また患者の9割を女性が占めています。
 
股関節は、骨盤の下部にある臼蓋(きゅうがい)というくぼみに、大腿骨頭(ふとももの骨の先端の丸い部分)がすっぽりはまりこむ形になっています。
 
臼蓋と大腿骨頭は、それぞれクッションのような弾力性のある軟骨(関節軟骨)でおおわれています。

軟骨には潤滑油(じゅんかつゆ)の働きがあり、股関節は前後左右あらゆる方向になめらかに動くことができます。

 
歩行時、股関節には体重の3~4.5倍の負荷がかかります。
階段を上る時には、体重の6.2~8.7倍もの負荷がかかります。
体重が50㌔であれば、歩行時には150~225㌔、階段の上り下りでは310~435㌔の負荷が股関節にかかる計算です。
 
日常の生活でも負担がかかる上、加齢とホルモン減少により股関節の軟骨はすり減っていきます。変形性股関節症は、軟骨が減り、臼蓋と大腿骨頭がこすれあって関節が変形したり、炎症を起こしたりして痛みが生じる疾患です。
 
特に更年期によるホルモン減少で骨のカルシウム吸収が悪くなるため、関節軟骨への負荷が大きくなって痛みが強くなる原因となります。
 
 

変形性股関節症の症状と進行

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変形性股関節症は、少しずつ時間をかけて進行し、次第に症状が重くなります。

一度傷ついた軟骨が再生するには、かなりの時間を要します。できるだけ早い段階で治療を受けて、進行を遅らせる事が大切です。
 

変形性股関節炎のチェック

  1. 床やイスから立ち上がるときや、長く歩いたときに、股関節に違和感がある。
  2. かつて(もしくは現在)激しい運動をしていて、ときどき股関節に違和感があった。
  3. イスに座っているときに、足が組みにくく、またはいつも同じ足を組んでいる。
  4. 「歩き方が変だ」と言われたことがある。
  5. 靴下をはくことや、足の爪を切ることが困難になってきた。
  6. ときどき股関節が鳴る。
  7. 歩くと腰が痛い、最近腰痛がひどくなってきた。
※以上の1つでも当てはまるものがある場合、股関節に何らかの異常が起こり始めている場合があります。早めに施術をすることをオススメします。
 

進行度とその主な症状

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初期:軽度の痛み「何となく違和感、少し痛む」

関節の軟骨が傷付き、関節のすき間が少し狭くなってきます。

痛みは、股関節のつけ根ではなく、膝やふともも、おしりが痛い事もあり、変形性股関節症と診断されないこともあります。

もし診断されても、病院では痛み止めの飲み薬か湿布などによる保存療法が行われます。

 
症状は、主に長時間の歩行や運動後に痛みを感じたり、膝に痛みやこわばり、おしりやふとももに痛みがあります。
 

進行期:慢性的な痛み「関節の動きが悪い、動かすと痛い、痛みが長く続く」

関節の軟骨の摩耗が広い範囲で起き、軟骨も広い範囲で変形し、関節のすき間がレントゲン上でもはっきり見えるようになり、骨のう胞(こつのうほう:骨の空洞)や骨棘(こっきょく)が写るようになってきます。
痛みが横にならないと軽くならず、常に痛みに悩まされ慢性化し、歩くことにも支障が出始めます。

特に朝起きる時、歩き始めに強い痛みが出始めます。

病院では、この時期の治療として、筋力訓練、薬物療法(痛み止めの強いもの)温熱療法の他、痛みが強い場合は人工股関節置換術または骨切り術(自分の骨を使い移植する)も行われます。
 
症状は、日常的に痛みがあり、歩行に障害があるようになる、脚の筋力が落ちてくる股関節の動く可動範囲が狭く、動きが悪くなってきます。
 

末期:極度の痛み「歩きづらくなる、関節が固くなる」

関節の軟骨がほとんどなくなり、その下にある軟骨下骨が露出して、関節のすき間がなくなります。

レントゲン上では股関節の著しい変形がみられます。

必要に応じてはCTやMRIなどの検査をしています。

筋力が落ちるため脚の長さも短くなり、左右の差が見た目でも分かるようになります。またおしりや太ももが細くなる一方ふくらはぎや反対の脚はむくみがひどくなります。
この時期の治療は、病院では手術が主にされます。現在の結果は、症状が軽減または痛みが無くなるのは、半分ほどで、1~2割が再手術されています。
 
症状は、じっとしていて動かさなくても痛い、筋力が落ち、脚が細くむくみがひどくなり左右の脚の長さが短くなるため違ってくる、股関節の動きが悪くなり、歩幅がせまくなりびっこを引いて歩くようになる。

まとめ

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以上が整形外科的な診断と治療ですが、実は痛みの原因とされている軟骨や骨には神経はありません。

ほとんどの変形性股関節症の進行期や末期で手術を勧められて、手術が嫌で当院で施術を受けている患者様で良くならない方はいません。

 
実は、レントゲン写真で、すき間が無く軟骨が無くなっているように見えるのは、骨や軟骨にカルシウムやコラーゲンなどが減っているため白く写らないからです。
実際の手術に立ち会い関節をみると固くなった軟骨がうすくなってあります。
 
変形した関節が痛みを発するのは、関節の潤滑油の髄液(ずいえき)が、関節が動く時に少ないため炎症が起きます。この炎症が痛みの原因です。
 
膝の関節が変形すると病院では、この潤滑油としてヒアルロンサン注射を週に1回の間隔で治療しています。
 
ところが股関節は、潤滑油の必要な場所が、注射では届かないため行いません。
 
股関節に限らず、関節が動く時に潤滑油があれば、炎症が起きないので痛みが出ないようになります。

関節の周りを正常に戻し、周りのじん帯や筋肉などの柔らかい組織を正しく伸び縮み出来るように治療すれば、少し時間はかかりますが(1~2カ月)症状は改善し、普通に歩けるようになります。

 
手術を勧められた方だけではなく、病院で治療しているけれどおもわしくない方もぜひ一度当院で施術を受けて見て下さい。
 
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