坐骨神経痛でお悩みの方へ
腰痛の方が一番病院で症状が良くならなくて困っているのが、坐骨神経痛です。
季節の変わり目、寒い冬に毎年のように忘れていた痛みが再発し、座っているのがつらくなりますよね。
坐骨神経痛とは?
坐骨(ざこつ)とは、字のごとく坐る骨(すわるほね)で、この骨の上に座るように骨盤が出来ています。
腰から出てくる神経が集まって坐骨神経となり足の筋肉を動かしています。
足の筋肉、関節が正しく動いていれば坐骨神経から痛みが出る事はないのですが、筋肉や関節に異常があると神経に触れて足にしびれや重い感覚、電気が走るような痛みなどが起こります。
また痛みまではないが、筋肉痛のような感じが続いたり少し長く歩くと痛みが出でしまったりします。
特に腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症などを病院で手術をして足の痛みは良くなっても足のしびれが残って病院でもう治らないと言われて来院される患者様がおられます。
どうして坐骨神経痛になってしまうのか?
必ず病院で言われるのが以下のような原因です。
- 運動不足による筋力の低下
- 老化現象
- 体重が重い
実は、この全て原因ではありません。
坐骨神経痛の一番の原因は、股関節が正しい場所で動いていないからです。
特にももの内側、裏側の筋肉は、長時間座る車の運転、デスクワークなどで血流が悪くなり、足を組んだり、あぐらのように股関節を外側に広げたくなります。
また、更に血流が悪いと寝ている時もあぐらのように足を外に広げてしまいます。この時に立ちあがる瞬間に股関節がズレてしまい坐骨神経痛になっていきます。
坐骨神経痛がひどくなるのはなぜ?
慢性的に歩けないほどひどくない坐骨神経痛が、急に歩くのも、立ちあがる時も痛くなってしまい来院される方がたくさんいます。
一番の原因は身体が冷えて血流が悪い状態が続いている時に以下のような動作をおこなうことです。
- たくさん歩く
- 急に運動をする
- 長時間狭い場所で座る
- 無理なストレッチをする
- 強いマッサージをする
このような間違った対応により、股関節のズレがひどくなるために痛みが強くなります。
坐骨神経痛を自分で良くする方法
当院に患者様に一番お願いすることは、「お昼寝」です。
仕事をしているほとんどの人は出来ないと言われますが、当院ですすめるお昼寝は昼食後、机の上で寝る事も含めています。
人の身体で一番支えている必要があるのは「頭(脳)」です。
赤ちゃんが生まれて初めに首が据(す)わります。この時首を据わらせる筋肉を「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」と呼びます。
つまりお腹の中から出て、重力がかかることに適応する一番はじめの筋肉の働きが日常生活の中で最も休めてあげるべきなのです。
食後、眠くなるのもこのためです。時間は15~20分で十分です。これだけで少しずつ坐骨神経痛が楽になります。
坐骨神経痛の方がしてはいけないこと!
無理なストレッチ、マッサージ、長時間歩くは、痛みを強くする一番の原因になります。
1、 2週間はできるだけ安静にして、座る時も少し柔らかめの座布団や円座で圧迫しないようにします。
股関節のズレはどうすれば治るのか?
身体を治すのは、寝ている時に寝返りをした際に治るようになっています。
痛みが強い時は以下のような対応をおすすめします。
- 布団を柔らかく、厚くする
- 膝の下や間にクッションをいれる
- 上半身を少し高くする
このようないつもより寝やすくすることでズレが治りやすくなります。
人間の睡眠は、実は1日2回取るようになっています。いわゆるゴールデンタイムの10時~2時、これはお昼寝も含まれます。
睡眠時間は人それぞれで平均6時間もあれば良いと言われています。当院の治療は、この睡眠により身体が回復するように整えることを重視しています。