野球肩や水泳肩などのスポーツ障害や四十肩や腱板損傷でお悩みの方へ
プロ野球選手で最近好調の松坂投手、ある雑誌のインタビューで好調の原因に「去年の10月、ある施設で先生が肩をはめてくれたんです」と言っていました。
関節が正しい位置で動かないのが、良くなった証拠です。
肩の痛みの原因
肩の痛みの原因として、腱板損傷は、非常に多くみられ、また治療の対象となります。
肩の関節をまわす、4つの回旋筋(かいせんきん)が、骨に付く時に足のアキレス腱と同じ役目をしている組織を腱板(けんばん)と呼ばれています。
発症原因
- スポーツ障害:スポーツで腕を強くまたは多く使う事で生じます。
- 外傷:転倒や衝突により腕に強い捻り(捻挫)や打撲で生じる。
- 加齢:40歳を過ぎると徐々に生じてくる。
1. スポーツ障害
軽度の腱板損傷の状態で、腕を引き挙げている回旋筋が、挟み込み(肩関節インピンジメント症候群)、腱炎(炎症)、部分または全体的な断裂が起こることがあります。
肩腱板の挟み込みと腱炎は、野球の投球、テニスなどラケットを使うスポーツでのサーブ、水泳の背泳ぎ、クロール、バタフライで、腕を頭より上にあげる動作を繰り返し行う事で起こります。その他、ウエイトリフティングでも起こります。
この炎症が起きている状態のまま動作を続けていると、腱が硬くなるため弱くなり断裂しやすくなります。
2. 外傷
- 転倒の際、手を突いたときに捻りが加わったことで断裂する。
- 無理に重い物を持ち上げた時に断裂する。
- 壁などの硬いものが衝突することで断裂する。
このような病名は捻挫や打撲となるが、症状は骨折や脱臼に近いものになる。
3. 加齢
中高年の肩の痛みで一番多い「四十肩、五十肩」もこれに当たりますが、腱板の断裂は無いが、腱板が加齢により炎症を起こして痛む状態で、病名は肩関節周囲炎と言います。
別名「凍結肩(とうけつがた)」「フローズンショルダー」とも呼ばれます。
高年齢になると筋肉に弾力性が無くなり、日頃しない動作(木を切る、上に物を乗せる)で腱板を傷める、これを筋挫傷(きんざしょう)と呼びますが、この状態で我慢して動かして炎症がひどくなり発症します。
起こりうる症状について
初期:軽度「部分断裂・筋挫傷」
小さい断裂、筋挫傷の時は、大きく伸ばす、重い物を持つ時など、動く動作で痛みがあるが、動かさなければ痛みはほとんど無く、関節の可動域もあまり狭くなく、通常通り動かすことができる場合もあります。
進行期:「時間の経過による悪化」
大きく動かす、重い物を持つなど痛みを誘発する動作をしなくなることで、筋力が低下し筋肉がかたくなり、筋肉の血流が悪くなっていきます。
この時期は、夜寝ている時や何もしなくても痛みを感じるようになり、関節の可動域も悪く、正常に動かせなくなります。
特に洋服の脱ぎき、髪を洗う、歯をみがくなどの動作がしにくくなります。
末期:「断裂:凍結肩」
腱板が断裂もしくは関節の拘縮(こうしゅく)を起こし、夜間痛みで寝れない、何もしなくても常に痛い、あまり重くないが気をつけて持たないと痛くて持てないなど日常生活にかなり負担が大きくなってきます。
特に洋服は、出来るだけ簡単に袖を通さずに着れるもの、女性ですとブラジャーのホックを前で留める、または無い物をつけるようになってしまいます。
この時期になると、ほとんど痛み止めも効かなくなり、手術をすすめられます。
中には、石灰沈着と言って、関節に石灰がたまり注射で抜く、またはステロイド注射で溶かす治療を必要になることもあります。
聖和整骨院の腱板損傷の発生原因の考え方と治療
加齢、スポーツ障害、外傷で腫れや良くなると言われた期間が過ぎても良くならい場合の肩腱板損傷に対する原因の考え方は、従来の整形外科的原因とは異なります。
原因:女性ホルモンと関節の動きのずれ
40代になり徐々に生理が無くなり始めると、女性ホルモン、特にエストロゲンが減り始めます。
エストロゲンには、抗浮腫作用(むくみを抑える)があります。この為手の指がむくみ、血流が悪くなり、手のひらを広げられなくなっていきます。
それでも手を使うので、更に腕の方まで血流が悪くなります。身体は、それでも血液を送るために手首、肘を伸ばさないようにします。
こうなってくると朝起きた時に、手がこわばってしまい、指輪などもはめられなくなり始めます。
この状態で腕を使う事で、肩が伸びない、動きにくいようになります。そして腱板に腕を正しい位置で動かすのが出来なくなって、腱板がズレ初めます。
このずれによって炎症や腱板の損傷が起き、上記の肩腱板損傷、肩峰下滑液包炎、五十肩を発症すると考えています。
治療について
当院の治療は、指先から肩の調整とホルモンバランスの調整を組み合わせて行います。
場合によっては、全身の調整を行うこともあります。
女性の場合、出産、更年期、生理不順、月経前症候群、冷え性などホルモンの働きによる不調が肩こり、腰痛などの原因であることが多くみられます。
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